お金・投資を学ぶ

老後2000万円問題の漠然とした不安を払拭する”資産”という考え方

親リッチおじさん
資産について

2020年がいよいよスタート。
昨年は、さまざまなニュースがありましたが老後2000万円問題はひときわ波紋を呼びました。

老後2000万円問題とは

そもそも老後2000万円問題を誤って認識している方もいらっしゃるので、振り返りましょう。

老後2000万円問題とは・・・
金融庁の金融審査会がまとめた報告書によって、注目を集めた調査結果です。年金や社会保障のみの高齢者夫婦二人世帯において、老後30年間に渡って、平均的な消費生活(※)をおくる場合に、合計2000万円足りなくなってしまうという内容のことをさします。

下の図における不足分である 54,519円/月 が30年間(360ヶ月)積み重なって約2000万円(19,626,840円)になるというものです。

高齢夫婦無職世帯の家計収支1
(総務省「家計調査(2018年)」より)

ちなみに、夫婦ではなく、単身であった場合にも1400万円くらい必要なので、独身貴族も資産形成しないとダメですよー。
高齢夫婦無職世帯の家計収支2
(総務省「家計調査(2018年)」より)

年金や社会保障がもらえなくなるというわけではなく、年金や社会保障にプラスして2000万円を個人で準備をする必要があるという意味です。

年金や社会保障がもらえなくなると思いデモ活動を行ったり、年金の支払いをやめようとしたりといった人たちも多いようですが、これは大きな勘違いです!

あくまでファクトであり、それ以上でもそれ以下でもないのです。100歳まで生きる人もいますし、70歳で死んでしまう人もいるかもしれません。また、地域や持ち家状況などによっても生活にかかるコストは変わります。あくまでもひとつの目安としての提唱です。

FPの模範解答

FP(ファイナンシャルプランナー)の模範解答は、計算です。
毎月いくら積み立てて、どれくらいの利回りで運用すればよいかを計算するのです。

金融庁のサイトで積立てシミュレーションも公開されています。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

画面での積立期間の設定は30年がMAXですが、少しWEBに詳しい方なら、手元で書き換えて自由に何年でも設定が可能です。

例:(30歳の場合)
65歳まで月々4万円を積み立てて、利回り1%で運用する
資産運用シミュレーション

これは、知識として大切なので一度は計算をしてみてください。
税制が優遇されるiDeCoで、月々4-5万円できればいいのに・・・と思ったり、、笑

この事実を受けて、老後に向けて2000万円を備えることが困難と感じている人が多かったために、世の中で大きな話題を呼んだのでしょう。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2019年)によると、世帯主が20歳以上で2人以上の世帯が保有している金融資産の中央値は419万円のようです。つまり、二人以上世帯の半分は、保有する金融資産が419万円以下ということになります。(年齢別、目的別なども知りたいけれど・・・)

“資産”という考え方

漠然とした不安を抱えている方も多いことと思います。
ただ”資産”という考え方をすることで、もっと自由に選択肢を増やして、不安を解消することができるはずです。

資産?それって結局お金じゃないの?

資産と聞くとまずは、お金などの金融資産を思い浮かべるかもしれません。

しかし、ここで言う資産とは、あなたが持っているあらゆる手段や物のことです。
お金は資産のひとつです。

資産は、その使い方や組み合わせによっては、あなたの財布にお金を増やしてくれます。

必要なのは2000万円のお金ではなく、老後を幸せに生きていくための”資産”です。
資産思考はとても大切で、より自由で、ハッピーな人生をもたらしてくれます。

資産の例

資産の例は枚挙にいとまがありません。
時間、健康な体、スキルや能力、資格、人脈、知名度、権利などの無形資産。
お金、不動産、企業(株式)など有形の資産もあります。

例えば“時間”“健康な身体”を持っているとします。
東京都の最低賃金は1,013円ですから、働くのに問題がないくらいの健康な身体があれば、20000時間(2時間 × 10000日間)余計に働くことで、2000万円を得ることができます。65歳までに達成することはかなり困難なので、それ以降も健康な身体を維持する必要があります。

例えば“時間”“健康な身体”“高度なスキル”を持っていたとします。
最低賃金よりも大幅に高額の報酬を得られるます。仮に1時間に2500円とした場合には、8000時間(2時間 × 4000日間)余計に働くことで、2000万円を得ることができます。普段の報酬も上がることになりますから、通常の報酬からも積立てをしつつ、現実的な時間におさめることができそうです。

ちなみに“時間”“お金”を持っていた場合にも、
金利や運用益が時間とともに積み重なっていって、お金が増えていきます。

あなたが有名人だった場合には”知名度”を利用して、ビジネスをすることもできるかもしれません。

65歳、残りの人生を生き抜くための資産は・・・

まず資産思考で、65歳でも残りの人生を生き抜くための資産として重要なのは”健康な身体”です。

健康であれば医療費などの出費もおさえられます。そして、まだまだ現役として働き続けて報酬を得られるのであれば、不足分を補うのにとても効果的です。
(※基本月額と総報酬月額相当額との合計が47万円を超えるような場合は金額に応じて給付金が減っていきます)

そのほか、節約の知恵をつけてもいいですし、金融資産の運用を学んでお金を上手に増やしながら生きていってもいいでしょう。
自分のための畑をつくって、自然に採れる野菜を食べていくというのもいいですね。
ヒット曲を生み出したり、作品があれば、その権利が資産となることもあります。

いずれも、自分らしい人生における自分らしい努力の積み重ねで実現していくのです。
2000万円のお金!と考えるよりも自由で、ハッピーなあなたらしい生き方ができるのではないでしょうか。

ただし、いずれも積み重ねが大事です。毎日を大切に生きていきましょう。

資産は失ったり奪われたりすることもある

最後に、資産は失ったり、奪われたりすることがあります。
事業に失敗してお金を失ったり、誰かに騙されて物やお金を奪われてしまったりということは、残念ながら世の中には実際に起こりえます。
そして、お金は使うとなくなってしまいます。

失う可能性が低い資産は知識やスキルです。使うほど増えていきます。

知識やスキルは、日々の勉強と努力の積み重ねです。
日々の積み重ねこそが老後2000万円問題の解決方法なのではないでしょうか。

この記事を書いた人
親リッチおじさん
親リッチおじさん
profile
親が裕福で、さまざまな支援を受けて育ったおじさん。両親または祖父母の資産が1億円以上の20-30代を"親リッチ"ということから、この名前に。株式、投資信託、外貨、ロボアド、QUOREAなど学生時代からさまざまな金融商品に触れてきた経験をもとに語ります。