お金・投資を学ぶ

元本割れリスクを許容する。人の心の変化が起こっている。

親リッチおじさん
元本割れリスクについて

元本割れリスクの許容に関する小さな変化

金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和元年調査結果」によるデータを見ていました。

https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2019/pdf/yoronf19.pdf

こちらの問13のデータ、小さな変化ではありますが、とても興味深いのです。

元本割れを起こす可能性があるが、収益性が高いと見込まれる金融商品の保有について

「そうした商品についても、一部は保有しようと思っている」という回答が過去9年間で最高の17.4%に上昇。

もちろん、まだまだ元本割れを起こす可能性がある商品について、拒否反応を示す人たちは多いです。
バブルの崩壊を経験した日本では、金融資産を預貯金で持つ人が多い時代が続いています。バブルの崩壊を経験していない世代も30代-40代になりました。

さらには“人生100年時代”、”貯金から投資へ”、”ゼロ金利・マイナス金利”、”2000万円問題”などに象徴される時代変化を予感させる言葉も耳にする方が増えてきたのではないでしょうか。

だんだんと意識にも変化が生まれているということが、データにあらわれはじめたように見受けられます。

サービス提供者たちは、ここで応えられるのか

元本割れを起こす可能性がある商品を保有しようと考えている人の割合は19.6%(先程のデータで2.2%積極的、17.4%肯定的の和)です。
私も含めて、19.6%の人のほとんどは投資に関する知識が不足しています。

“どんな場面においても利益を上げ続けること”はほとんど不可能と言っていいでしょう。
仮に最高の資産運用をしていたとしても、長い年月で考えると、利益をあげられる時と損失をだす時があるのです。
また、投資で大きな利益をあげたときに、そのときの行動が正しかったのかどうかを評価するのも困難です。大きな危険をはらんでいたけれど、たまたまそのリスクをギリギリで回避した結果かもしれませんし、その危険はほとんどなかったかもしれません。反対に損失を出したときにも同じことが言えます。

とにかく、投資の世界は難しいのです。

その難しい世界へ、人生をよりよくするためにやってきた19.6%の人(そして今後もその割合が増えていくであろう)へ向けて、事業者はどんなサービス提供ができるのかが大切です。

例えば、投資信託

投資はすごく難しいとお伝えしましたが、あなたに変わって、投資のプロが運用をしてくれるサービスが”投資信託”です。
投資のプロは多くのお客様から少しずつお金を集めて、そのお金を運用します。(プロであっても全勝とはいきませんが・・・)

投資信託は、銀行や証券会社で購入できます。
日本でいつでも購入可能な投資信託(追加型株式投資信託といいます)だけで約5,300本ほどあるそうです。

その中には、良い投資信託もあり、普通の投資信託もあり、悪い投資信託もあります。
投資信託は市場平均と比較して大きな利益をあげることを目的としていますので、市場平均に勝ち続ける投資信託がいい投資信託です。

従来、投資信託は銀行や証券会社の窓口で購入していました。
プロに運用をお願いするにあたって、おおよそ初回手数料が1.5〜3%くらい、信託報酬が年間0.1〜2%くらいです。
私たちは窓口で購入するので、質問をしながら自身の意向に沿った商品を選ぶことができました。ただ、事業者側の都合による誘導も少なからず存在はしていたことでしょう。

ただ、初回の手数料が1.5〜3%かかってしまいます。この手数料をなるべく抑えたい人に向けて、インターネットやスマホアプリからノーロード(初回手数料が無料)で購入することができる投資信託が最近は増えてきたように思います。さらには信託報酬を下げたい人に向けて、投資のプロに変わってAIが投資するロボアドなどが登場しました。

かつて経済成長が著しい日本においては、数%の手数料を支払ったとしてもどんどんお金が増えていたのでしょう。バブルの崩壊や経済危機を超えて、今では数%の手数料が重しになってきているのかもしれません。

サービス提供者も顧客も学びながら成長してゆく

こうした変化の中で、やはり課題も生まれています。
例えば、誰かに相談せずに投資信託を購入するようになってから、明らかに意向に沿っていない商品が選ばれる場面も発生しているようです。

長期間、引き出すことができないジュニアNISAで、長期に渡って運用するとお金が減ると言われている商品が一番人気になったというニュースです。
お金が減り、なおかつ信託報酬がかかるのです。これってけっこう、問題ですよね。これなら、初回手数料を支払ってでも窓口で相談しながら意向に沿った商品を購入できた方がいいなと思ってしまいます。

また、ロボアドについては、個人的には運用手数料に対して運用益が物足りない印象を持っています。そのぶん、経済危機にも強いのかもしれませんが、わかりません。

サービス提供者も日々、進化

FinTechという言葉があります。
金融(Finance)とテクノロジー(Technology)をかけあわせた言葉で、金融の業界でテクノロジーを使って、提供するサービスの価値を高めようというものです。

私たち顧客は調べる力をつけよう、学ぼう、議論しよう

時代の流れを受けて、私たちは調べる力をつけたり、学んだりする必要が出てきたように思います。

例えばアドバイスを窓口で得ずともモーニングスターというサイトでは、格付けや、利回りや、標準偏差や過去最大損失など投資信託の情報が掲載されています。短い期間だけでなく、5年・10年にわたって優秀な成績のものを選ぶほうが賢明でしょう。

また、リテラシーが高い人と議論を交わすということもとても良いと思います。無料のセミナーなどに参加して、横のつながりをつくり、LINEを交換して、議論をしていくことで、考え方や知識を深めていきましょう。

これからの資産運用

世の中の元本割れリスクの許容に関する小さな変化から、お話をしてきましたが、これからの資産運用は小さな変化から大きな変化へ向かっていくでしょう。

乗り遅れないためには、日々の情報収集や議論が大切でしょう。

この記事を書いた人
親リッチおじさん
親リッチおじさん
profile
親が裕福で、さまざまな支援を受けて育ったおじさん。両親または祖父母の資産が1億円以上の20-30代を"親リッチ"ということから、この名前に。株式、投資信託、外貨、ロボアド、QUOREAなど学生時代からさまざまな金融商品に触れてきた経験をもとに語ります。